文藻外語大學W-Portfolio

研究資料首頁-> 研討會論文

研究資料明細

論文名稱 スピーチ・ディベートの引用資料からみる台湾人学生のメディアリテラシー
研討會開始日期 2017-06-10
研討會結束日期 2017-06-10
所有作者 小高裕次
作者順序 第一作者
通訊作者
研討會名稱 〈日本文学・語言・文化〉國際研究論壇:知與体驗
是否具有對外公開徵稿及審稿制度
研討會舉行之國家 NATTWN-中華民國
研討會舉行之城市 高雄
發表年份 2017
所屬計劃案
可公開文檔  
可公開文檔  
可公開文檔  


[摘要] :
 メディアリテラシーとは、メディア(media)と識字(literacy)を合わせた造語で、新聞・書籍・テレビ・インターネットなどさまざまなメディアから必要な情報を取り出し、その真偽を見極め、活用することができる能力である。
 大学生にとってメディアリテラシー能力は必ず身に付けるべき能力である。さまざまなメディアから必要な情報を取り出し、その真偽を見極めるという能力は、学生生活においてレポートや論文を執筆する際に必須であるだけでなく、卒業後社会に出た後も、一市民として選挙や社会運動などを通じて政策に対する意見を投じる際にも必要である。
 しかし教育の現場に立って学生を観察する限り、学生が十分なメディアリテラシーを身に付けているとは考えがたい。発表者が担当する日語溝通技巧ではスピーチ・プレゼンテーション・ディベートで資料の引用を要求しているが、学生が引用する資料は信頼性について充分であるとは言い難い。
 学生のメディアリテラシーを向上させるためには、まず現状を把握する必要がある。そこで、本発表では、日本語を学ぶ台湾人大学生のメディアリテラシーの現状の一端を明らかにするために、筆者の担当する日語溝通技巧を受講した文藻外語大学の二技三年生及び四技四年生が、スピーチやディベートの原稿を作成する際に参考文献としてeラーニングにアップロードした資料のソースの分析を行った。
 調査の結果、学生が使用するソースはテレビ局や新聞社などのマスメディアが運営するWebサイトのニュースが大半であり、次いで個人ブログが多いことが明らかになった。また、政府や地方自治体がWeb上で公開しているデータや、研究者による論文の使用は少なかった。
 マスメディアの発表するニュースは、その多くが政府・企業・各種団体のプレスリリースをまとめたものであり、情報ソースとしては二次資料・三次資料にあたる。学生の引用元にWebニュースが多いという現状は、一次資料を重視するべきであるという研究における最も基礎的な事項が学生に定着していないという事実を意味する。
 また、個人ブログの安易な引用は、情報ソースの信頼性に対する検証が充分に行われていないことを意味する。もちろん信頼できる有益なブログは多いが、情報ソースの信頼性に対する検証の欠如は、誤った情報や偏った情報を鵜呑みにしてしまう可能性が高い。
 インターネットの発展に伴い、厖大な情報がますます簡単に入手できるようになっている。玉石混淆の情報からよりよいものを選び出すための情報リテラシー技術を、学生に確実に身に付けさせる必要がある。

[參考文獻] :
小高裕次(2016)「ディベート教育におけるゲーミフィケーションの導入-文献・資料活用をさせるために-」, ディベート教育国際研究会第2回大会, 於:九州大学
文部科学省(2002)『情報教育の実践と学校の情報化 ~新「情報教育に関する手引」~』
郵政省(現・総務省)(2000)『放送分野における青少年と メディア・リテラシーに関する 調査研究会 報告書 』