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研究資料明細

論文名稱 日本の台湾文学翻訳者たちはいかに「郷土」の言葉を翻訳してきたか?
研討會開始日期 2023-06-24
研討會結束日期 2023-06-24
所有作者 倉本知明
作者順序 第一作者
通訊作者
研討會名稱 国際シンポジウム「植民地体験、郷土と越境:台湾の郷土文学は越境できるか」
是否具有對外公開徵稿及審稿制度
研討會舉行之國家 NATJPN-日本
研討會舉行之城市 東京
發表年份 2023
所屬計劃案
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[摘要] :
成立当初から複数の言語で書かれてきた台湾文学において、台湾語は常に重要な位置を占めてきた。本論文では、台湾における中国語文学が台湾語エクリチュールをどのように運用してきたのかを整理した上で、日本の翻訳者がそれらをいかに解釈・翻訳してきたのか考察する。中国語と台湾語のハイブリットな文体である郷土文学文体は、当初日本において中央の方言ともいえるべらんめえ口調に翻訳されてきたが、それは日本語訳における台湾語の階級イメージを生み出してきた。しかし、台湾語が義務教育に組み込まれ、台湾文学における多言語創作が進んだ2000年代以降、郷土文学文体は地域的な差異を表す方言として訳されるケースが増えていく。文体即ち政治といった台湾文学において、本土文化の象徴的存在でもあった台湾語エクリチュールをめぐる日本語訳は、翻訳の等価性を揺るがすと同時に、翻訳テクストにおける新たな日本語表現を生み出す触媒にもなっている。